【Great Journey in South America 】パタゴニアテント生活〜トランキーロ、アルゼンチンへ編〜

パタゴニアの玄関口コジャイケからバスで約4時間。トランキーロという街に到着した。

トランキーロはスペイン語で「静寂な」という意味らしい。
写真を見ていただければ分かると思うが、本当にその名の通りだ。

小さい村で、海、山、キャンパー、ヒッチハイカー、犬、地元民が少し、それだけだ。

とりあえずキャンプ場に行き、コジャイケで買ったテントを張った。

なんだ、この簡易テントは…

山岳部で過ごしてきた私にとってはこのテントははっきり言ってゴミだ。
山では使い物にはならない。
外張りがない、張り綱もない、ペグもない。
雨が降れば濡れるし、風が吹けばぶっ飛ばされる。
大丈夫なのか。3000円だからそんなものか。

ネガティブになっていても仕方なかったので、DIYで張り綱を作り、テント内部に石を詰めて補強をした。
そうこうしていたら、腹が減ってきた。
しかし、僕たちには、鍋も食器も何もない。
調達するべく小さい村に出たが、案の定店はなく、鍋も食器もなかった。
辛うじて見つけた、家用の砂糖入れを買い、カップとスプーンを手に入れた。ナイフとフォークはバラ売りで購入した。

続いて、食料はパスタ、ソース、グラム売りのパンとハムなどを購入。

キャンプ場に帰り、キャンプ場の主に鍋を貸してもらいなんとか調理をした。
キャンプ場に誰かが捨てていったケチャップやソース類は本当に助かった。
ガスも貴重な資源だったので、誰かが捨てたまだ残っているガスを使うなどして工夫をした。
腹を満たした僕たちは、明日行く予定のアルゼンチン行きのバンを手に入れるべくバス停に行った。

トランキーロからアルゼンチンへはかなり遠い道のりだった。
まず、トランキーロ(チリ)からアルゼンチンの国境に行く。
それから、アルゼンチンのエルチャルテン行の夜行バスに乗り込む。
夜行バスが出るのは夕方であった。
トランキーロから国境へは4時間程かかる。
私たちの国境行きのバンは昼の12時発だった。
となると、国境に着くのは16時。
夜行バスに乗れるかは運転手の腕にかかっていた。
エルチャルテン行きの夜行バスに乗れない可能性もある中、明日を迎えることになった。
日程がパツパツであった僕たちは祈るしかなかった。

そして翌朝。
荷物をまとめて、バンを待つ。
アルゼンチンに行く人は、僕ら以外に4人ほどいた。
運転手が、開口一番にこう言った。
「お前ら、今日アルゼンチンに行くんだろ。出来る限りのスピードで連れていってやる!任せろ!」

心強い。

途中で、鍋を調達した。笑
そして、時間通りに国境に着いた。
バンの中は拍手喝采。
運転手ありがとぉ!
そのまま国境を越え夜行バス乗り場まで行くバンに乗り換えた。
国境はこんな感じ。
難なく乗り越え、夜行バス乗り場へ急ぐ。
夜行バス乗り場には既にバスも居て、皆乗車していた。
ダッシュでカウンターに行き

「エルチャルテン行き2枚!!」

とおっちゃんに言い、

「これだ!あ、その前にエルチャルテンから次の目的地までのバスのチケット今めっちゃ安いから買ってけよ!」

とめちゃくちゃお得なチケットもゲットし無事、夜行バスに乗車。

ふぅ、これでミッション達成だ。
南米のバスはいつも天窓が開いている。
寒いんだよこれ。

さぁ、アルゼンチン!エルチャルテン行くぞ!フィッツロイ!




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