【Great Journey】途上国ボランティアを行いたい学生さんたちへ
この様な内容の記事が、僕のFacebookタイムラインでバズっていた。
実に、僕も大学1年生の頃から、教育支援NGOに入っていたり、色々なボランティアを見て、考えてきたから凄く興味深かった。
今日は、夏休み前ということで僕のボランティア経験とそこから学んだことを書こうと思う。
記事はこちら。
https://m.huffingtonpost.jp/yoshihiro-takayama/volunteer-20180723_a_23487325/
まず、読んでほしい。
特に後半部分の、「ボランティア活動が目的の学生向けプログラムが、リスキーというところ。さらに支援者が現場を知らなければさらにリスクになる。」と。
めちゃくちゃわかるなー。
今日、途上国ボランティアを行うプログラムは山ほどある。
プログラムなので、やる事も日程も決まっており、さらに、ここにプログラム費用とかいうお金を払わないといけない。
一つの角度から現地を見るというのは素晴らしい事やけど、これだとツアーみたいなものだ。学生向けプログラムなんだから、もっと考えさせないと。
僕が初めて、途上国に行ったのは19歳の時。
1人で42日間東南アジア5カ国(タイ、カンボジア、ラオス、マレーシア、シンガポール)を周った。
目的は単純だ。
大学一年の頃から国際開発協力特にアジア地域について勉強し、さらに来年からゼミにも入って勉強する。
その前に現地の空気、人、文化を感じないと想像できないし、リアルは分からない。
よし、行こう。
そして、その時にカンボジアでボランティアも行った。
僕のボランティアは、結果猛反省することになった。
普通、ボランティアってNGO団体のプログラムなどで、大人数でで何かをする。
しかし、僕は1人で現地のNGOにアポを取って、訪問した。
理由は、1人で行くことで感じることは大人数の時より何倍いや、何十倍何百倍にもなるし、自分のことや、ボランティアのこと、その地域の現実について考えられるから。
そもそも、なんでそんな考えに至ったのか。
大学1年の頃、教育支援NGOに入っいて、主にカンボジアの現状などを国内で見て来た。
一回は渡航しようと思っていた矢先に、ある1人の大学4年生に出会った。
彼は、1人で半年ほどカンボジアで、住み込みボランティアを行っていた。
彼から大事なことを教えてもらった。
ボランティアって難しい。
今の世の中にNGOは山ほどあるけれど、ほとんどが、団体で現地に行って、日本から持って来た道具で何かを行って、子どもたちの笑顔を作ったり~その時楽しめる様なことをしている。
これって日本から持って来たものでやるから、団体が帰ったら道具は無くなるし、何もできないよね。
子どもたち、先生の時間を割いてもらって行っているのに、結局現地側に残るものって何もない。
ただただ、支援者側の自己満足で終わる。
来て、楽しんで、バイバイ。
僕が出会った大学生は1人で行き、現地にあるもので、さらに子どもたちにとって学びになることを行なっていた。
彼は理系だったので、簡単な理科の実験を行うことで、目に見えて発見がある、しかも学生らしいボランティアを行っていた。
子どもたちにとって学びになるし、しかも現地のもので行うことで彼が帰ってからも授業ができる。
この方のお話で僕は、1人で学生らしいことをしようと思って、1人で訪問した。
しかし、ここで失敗した。
具体的に何をして、何を残せるのか、全く考えていなかった。
ただただ、裸でノコノコと訪問して気づいた。
俺何もやってない…
せっかく行かせていただいているのに、邪魔なだけや…
ちょうど同じ時期に保健衛生の学生ボランティア団体も来ていた。
彼女たちは、歯ブラシの正しい使い方を教えていた。
歯ブラシはこっちにあるし、実践的に教えられるし、これはいいなとクラスの後ろで眺めていた。
その時気付いた。
あれ、目的意識をしっかり持ってれば団体で来た方ができることって大きいな…
1人の力のなさを感じた。
旅の途中で、めっちゃ振り返り、反省した。
これが僕の1回目のボランティア経験だ。
この失敗から、2回目のベトナムでのボランティアの成功につなげた。
ボランティアって、特に途上国ボランティアって、決して常に求められているわけではない。だって、彼らにとって今ある現状が当たり前だから。
彼らにとって本当に必要なことや知識だけが求められる。
現地に行って、彼らに必要なものや、プラスになるものは何かをじっくりと、時間をかけて見極めて彼らとの信頼関係が生まれてやっと行動できる。
しかも、勘違いして欲しくなくて、途上国ボランティアって一時的なものじゃない。
途上国ボランティアは、その地域にもともと無いものや、必要とされること、例えば学校が足りないから学校を建てるとか、その上で先生の教育とか…
学校建てて、バイバイだと維持するノウハウが無いから機能しない。
学校建てて、維持するために、先生を育てて、授業カリキュラムも一緒に作って、質のいい学校作りをして、無償にするのかとか…
時間もお金もかかるよね。
持続可能性のあるようなことを行わないと意味がない。
しかも、現地の人と一緒に協力して。
ボランティアってめっちゃ難しいんよ。
でも、こんな持続可能性のあることなんて学生にはなかなか簡単にできない。
お金も人脈も、時間も、人を動かす力もいる。
だからこそ、だからこそボランティアの本当の意味や、自分のできる範囲を考えて欲しい。
学生にも、できることはあるはずだ。
一時的でも、少しの驚きや、学びを得てもらうことはできる。
今の時代、途上国ボランティアや、「途上国に行く」ことが一つのブランドになっていて、行くことに意味があるように思える。
記事でも書かれているけれど、ボランティアで頭いっぱいになるんじゃなくて、
その国の人や、雰囲気、文化を存分に感じること。
これが原体験だ。
原体験って大事よ。
その国や、雰囲気、人、イメージが一生脳裏に焼きつく。
視野を存分に広げれば広げるほど、「ボランティアするつもりで来たけれど、やっぱなんか違う」と凄く感じると共に、ボランティアがもたらす意味を考えるようになる。
誰だって最初行く前は何も知らないけれど、この時代現地に行かなくても集められる情報はハンパなくある。
だから、動画見まくるとか、ニュース見るとか、ボランティア経験者の人の話を聞きまくって、ちゃんと目的は持った方が良い。
そうした上で、ボランティアなどの活動を行うのがいい。
あとは五感で感じることだ。
ここがミソであって、自由な発想で、現地を歩き回り、自分の体でその土地と人を感じて欲しい。
たったそれだけで学べることは何百倍にもなる。
もしかしたら、そこから新たなボランティアや事業が思い浮かぶかもしれない。
是非、この夏ボランティアしてみよっかなと思っているあなた。
いい意味で衝撃を受けて来て欲しい。
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