【Great Journey】エベレストよりも高い星空へ
旅立った。
登山家、表現者の栗城史多さん。
僕が、山登りにハマり、冒険家を目指していた中1のときに出会った本。
「一歩を越える勇気」
(上京する前、1人で講演会に行き、勇気を貰って東京で頑張ろうと思えたのは、今でも思い出す。)
それまでも、野口健さん、植村直己さんなどのファンだった僕は、この本を読んで栗城史多さんのファンになった。
なぜかというと、彼のスタイルが面白かったから。
「冒険の共有」と題して、エベレスト登頂に挑戦する様子をLive配信していたのだ。
エベレストに登るだけでも、生きるか死ぬかの世界やのにそこにLive配信かよ!すげぇな。
今ではLive配信は気軽に誰でもできるが、当時9年前にこの人はLive配信を、しかも世界一高い山エベレストのど真ん中でやってた。
完全に変態。
でも、やっているのには理由があった。
当たり前やけど。
栗城さんは、自分の挑戦する姿、無謀と思われることに突き進んでいく勇気をLive配信で共有し、1人でも多くの人に勇気や希望を伝えていた。
栗城さんは、この「冒険の共有」を行うことが自分の使命だと言っていた。
栗城さんはこれまで8度のエベレスト登頂を目指してきたが、登頂したことはない。
むしろ、凍傷で指を9本失ったりと失敗が多い。
栗城さんは、たった1人で酸素ボンベ無し、過酷なルートの選択、難所を越える様子も撮影し、また戻って機材回収といった、危険の伴う挑戦をし続けていた。
登山家からは、彼は登山家なんかじゃない、無謀すぎる、失敗しに行っている様なものと批判の声もめちゃくちゃあった。
でも栗城さんは、「否定の壁を壊したい。挫折することがカッコ悪いと言われ、挑戦が批判される様な世界を、応援し合える世界にしたい」と言っていた。
だから、栗城さんは挑戦し続けた。泥臭く、自分のやり方でやり続けた。
カッコよかったな…
山を対象にし、自分の人生に挑戦していく姿をやり遂げて欲しかった。
エベレストに登頂し、また新しい挑戦をして欲しかった…
生と死は表裏一体。
栗城さんには、まだまだやり残した使命が残っていると思う。
生きてこそ、表現者だ。
だからこそ、悲しい…本当に悲しい…
たくさんの勇気や、希望を貰っていました。
「冒険の共有」をありがとうございました。
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